メタリンピック

ROBINさんがベースで参加している、B.O.Dのライヴを観に行って来ました。本日を最後に、ROBINさんとギターのWhipp!!氏が脱退という事で、現行ラインナップでのラストステージだったわけです。
会場の池袋手刀にはスタート5時半前に到着し、おかげ様で全てのバンドを見ることが出来ました。
1番手は元祖バンドブーム的なビジュアルに身を包んだ、PSYCOSIS BRAIN。ある種ANVILを思わせるラディカルさを持ったイケイケメタル。なかなか奮闘しおりましたが、惜しむらくはドラムが打ち込みだった事。やはりこういった勢いを重視したバンドでは、特に体育会系のドッカン、ドッカン叩ける派手なドラマーがいた方が見栄えが良い。もちろんメン募中とのことだが、良いドラマーが見つかる事を願いましょう。
2番手はFRAGILE CANNON。乗っけからバカっぽいパフォーマンスで、いかにも場末のオヤジメタラー風情。ハイトーンを駆使したパワーメタルで、ガッツィ−なリフなどどことなくジューダス・プリーストを思わせる楽曲であります。1曲目終了時点でヴォーカル氏がバズーカを取り出し(元気が出るテレビなどでやっていた早朝バズーカみたいなアレだ!)客席に向かって1発ブチかます。あぁ、バンド名が「キャノン」だけにバズーカとは、恐らくこれがやりたいが為に後からバンド名を決めたのではないか、と思ったり。ドラマーが素晴らしく、元オジーバンドのマイク・ボーディンを彷彿させる左手上方にセットされたライドシンバルがパワフルに刻まれる。
3番手はGUILTY'S LAW。こちらは全員黒の衣装に身を包み硬派な印象を受けるジャーマンメタルバンド。ツインリードのハモリがいかにもなところが、昔ハロウィンやヘヴンズゲイトが大好きだった自分のツボにハマリ、思わずニヤけてしまう。このB級さ加減が、掃いて捨てる程いた当時のフォロワーのようで、個人的にはドイツのMAINIAがその姿とダブったりしました。え〜こちらのバンドも、今日でヴォーカル氏が脱退するそうです。
4番手はこの日唯一のデス/グラインドバンド、ARMSの登場です。ヴォーカルが弱冠21歳という若いメンバーへとチェンジして初見参。この彼、小柄なガタイに似合わず重低音ヴォイス。ステージ上をのっしのっしと徘徊する様子はなかなか堂に入ったもの。隠れた逸材を探し当てたものです。手刀というハコ柄、バンドの演奏もクリアで非常に聴きやすくて大満足のライヴでした。こうして固定したバンドメンバーが決まって、今後更なる活躍が期待できるARMSがとても楽しみです。
そしてお次は、我がREEXでも変態ベーシストとして知られる福田氏が在籍する、BRIZTKRIEGの出番です。実はワタクシ、彼の別バンドを見るのは初めてでして、こうしてステージ下から客観的に見れる機会とあって、ある意味楽しみにしておりました。オープニングはSEのプリースト「HELLION」に続いて、これまたプリーストの「EXCITER」のカヴァーで幕を開けました。
私みたいにドラマーってのは、練習の時はいつも大体メンバーの様子を見ながら演奏するもんです。なので福田先生の演奏自体はいつもの通りでしょうか(笑)しかしながら、やはり長身で細身の彼はステージに映えますね。ピック弾きからスラップへ移行する場面で、振り向き様にピックを口に咥える仕草がカッコ良かったのではないでしょうか(笑)オリジナル曲なんかは、なかなか玄人好みの複雑な展開を持っており、とても興味深く聴かせてもらいました。途中、メンバーチェンジの為しばらく活動休止するというB.O.Dの為に、1曲B.O.Dナンバーを挟み、ゲストにB.O.DのTOMMY氏も参戦してヴォーカル合戦を繰り広げました。非常に楽しいライヴで、最後まで飽きずに楽しませてもらいました。
さて、本日ラストのB.O.Dが登場するまでの間、客側フロアではメタリンピック恒例の「エアギア−選手権」が行われました。先ずはB.O.DのヴォーカルTOMMY氏がお手本(?)を見せ、次に「飛び道具」と称されていた常連の方が檀に上がりショートグラインドナンバー。ムンクっぽいと評すれば良いでしょうか、とってもファニーな爆笑パフォーマンスでした。
お次は先ほど本番を終えたばかりの、ブリッツのヴォーカル氏がクリムゾン「21世紀の精神異常者」で挑戦。静かな出だし、そしてリズムがチェンジアップしたところで上着を脱ぎ、上半身裸となるとそこにはなんと、あの有名な1stのジャケが体の正面に描かれております。正に腹芸!その豊満な肉体を駆使した迫力のパフォーマンスで、場内の話題をかっさらっておりました。そして特別出演?TOMMY氏に紹介され、新宿CACTUSのヴォーカルの方が登場。ダイムバックに捧げるパンテラ「WALK」、既に酔っ払いの氏は足元がおぼつかない様子でしたが(笑)、テキサス魂を見せるアルコホールによる哀悼の気持ちを表現していたのでしょう!?
そしていよいよ、B.O.D出陣なわけです。さあ、先ほどのブリッツから続投のドラム、ジョージ氏が変わらず正確無比なツービートを叩き出します。
ギターのWhipp!!氏、B.O.D最後とあってか、今日はまた鬼気迫る超速弾きピッキングで応戦しています。つくづく思うのですが、この方のギターは本当に凄いですね。普通の速弾きスト達とは一味違ったカリスマ性があるというか、独創的で、個人的には後にも先にも見たことないような弾き方をするんですね。いつ観ても素晴らしいです。
それからいつもこう、曲ごとに振り付けが決まっているいのではないか?というTOMMY氏のステ−ジングは相変わらずハッスルしております。途中MCでは、「ヒロシですっ!」のパクリも飛び出し、そのエンターテナー振りを遺憾なく発揮しておりました。
そしてこちらも本日B.O.DラストとなるROBINさんも、いつも以上に激しいヘッドバンギングでその有終を飾っておりました。本日はREEXとは違い、美しいフィニッシュの5弦ベースをかきむしっておりますが、これからは馬鹿の道。養老猛も真っ青になるくらい、オノレの道を突き進んで行くのでしょう!
というわけで、しばらくの間観れなくなるのは寂しいことですが、新生B.O.Dを期待して、残ったメンバー諸氏にはこれからも飽くことなくヘヴィメタルの魂を追求していって頂きたい次第であります!え?2月に”B.O.D”でブッキングが入ってるんですか?あ、とりあえず2人だけで出る?大丈夫なんでしょうか。いやある意味、そのラインナップのライヴの方が興味深かったりして。
というわけで、年明け2月にまたメタリンピックがあるそうです。凄いですね、凄い精力!では、HELL YAEH-!!!

@ちぇっそ@