DEATH OF BRUTALITY vol.8


本日はTASTEさんに招聘されまして、初の仙台遠征でありました。
東京からは重鎮ANATOMIAと我々が参加。全6バンド、仙台の地下音楽シーンを堪能する旅へ出かけようではありませんか!
あな恐ろしきは、「現地集合」と言う作戦を取った我々REEX。メンバー各自、思い思いの方法でもって仙台へのシルクロードを歩むこととなりました。
仮に誰かが寝坊でもしたら、欠員のまま演奏しなければならない過酷な状況。しかし「人間の出来た神様のような人たち」である我々のこと、当然のことながら遅刻者など一人もなく、全員無事に間に合ったのですよ!
私は新幹線で出発。
車中はほとんど寝てました。途中で目が覚め、持参したジェームズ・ハーバートのモダンホラーを読むものの、英国怪奇譚に根ざした古典的な作風が、単に古臭くてあまりおもしろくないぞ!?
それはともかく、仙台に1時半くらいに到着。
腹が減っていたので、早速ネットで調べた牛タン屋へと向かうことにします。
いくつか候補があったのですが、とりあえず目に付いた「喜助」と言うお店へお邪魔しました。
「牛タン定食」と「テール焼き」、そしてクーポン券を利用してビールを一杯注文。
よくは分かりませんが、牛タン定食はなんとなく普通な気が(笑)。
しかし後から登場したテール焼きが美味!牛の尻尾を肉付きのまま焼いたものですが、箸でもって簡単に肉がこそげ落とせるほどの柔らかさ。
酒の肴にはもってこいで、思わずライヴ前から本格的に飲み始めるところでした(笑)。
そんなわけでお腹も満足!腹ごなしに立ち寄った仙台ブックオフでは、ポストモダン系がたくさんあって少し血迷いそうになりました。危うく衝動買いしそうなる気持ちを抑えることに成功し、ライブハウスへ向かいます!
会場となるスクエア・パークには、既に全員が到着していました。
広さは20000Vくらいですかね。ステージの奥行きもそれくらいあり、しかし結構な照明が設置されており、本格的な演出が出来そうな感じですね。ま、その代わりと言っちゃなんですが、ステージ上は暑そうな予感が(笑)
リハが弱冠押したのでスタートは7時から。それではざっくりご紹介!


一番手はSTRANGE DAYS!髪を半分刈り上げ、パッと見ヴィジュアル系風なヴォーカルを擁する5人編成。激速ブラストをも絡めたバックの演奏からは意外とオールドスクールな臭いが。普通声で歌うパートを導入したスタイルは昨今のエクストリーム・メタルからの影響を感じさせますが、今時のそれらのバンドより、私のようなオッサンにも充分アピールする魅力がありました!多分バンドを代表する曲なんでしょうね。ラストにやった曲なんて、激烈パートとメロディアスなパートが無理なく融合していてマジでカッコよかったっす!

2番手はGODBLADZ!なんとデス/エクストリーム系なのに、ベースがウッドベースと言う信じられない構成!(笑)やはり注目はその辺りに集中するのですが、ウッドベース特有の弾力のあるグルーヴが充分に生かされた、とても特徴のあるサウンドスタイルを聴かせてくれました。ヴォーカルの方は男臭さ全開!実に堂々たるステージングで観客を自分達の世界へ引き込んでいましたね。これまで2バンド出てますが、どちらも素晴らしいじゃないっすか!次が私らなんですが、大丈夫なんですかねぇ(笑)

(我々の画像はないので〔俺のキャメラで撮ってもらえばいいんだな、きっと〕でANATOMIA諸氏と仙台voMitの1/3で満喫する歓楽街にて)
でもって3番に登場我らREEXであります!勝手分からぬ異国の地。機材トラブルと言うか、“髪の毛”のトラブル等もあり、結構アップアップしてた感がありますが(笑)、なんとか大筋でつじつまを合わせることに成功したのではないでしょうか!予想通りステージは暑く、プレイ中何度か頭の中が真っ白になりかけました。しかしそこはロシア魂でもって克服!とは言え、少しでもこの熱気はクールダウンさせたい。そこで恐らくシベリヤ並みに寒くなることが期待されたMCを、ワタクシ自らが申し上げることに致しました。ところが思わぬことに、ウォッカの名産地(ウォッカが輸入されてくる地なのだ!)であるご当地に敬意を表する祝辞によって、会場は盛り上がる方向へと発展。より一層のヒートアップ現象を記録してしまいました!臓物すいません(どうもすいません)。それはともかく、むしろ熱狂的に盛り上げてくだすったお客さんに、我々のほうが圧倒されてしまいました!

4番手はSKULL FUCK!ある意味、今回の出演者の中では一番楽しみにしていたバンド!布陣が発表されてから、我がREEX内で異常な盛り上がりをもって話題の中心となっていたのです(笑)。なんたって、5人編成で女ばかりのデス/スラッシュって言われちゃあね!全員小柄ながら、充分なヘヴィさと破壊力を持った、強烈にインパクトのあるサウンドにノックアウト!疾走感とメタリックなリフ、楽曲内における緩急のバランスが見事です。打ち上げの席でも少しお話させて頂きましたが、最近のSLAYERよりよっぽどカッコいいっす!(と言ってるのは俺だから、文句のあるヤツァ俺んとこ来い!笑)

5番手はANATOMIA!最近ライヴに行けてないんで、随分久しぶりに見る気がします(笑)。さすがは大御所。安定した重低音を仙台の夜空に響かせておりました。やはりこう、東北の空気が合うんでしょうね。関東で見るのとはまた違った味わいがありました。こりゃやっぱ日本酒だったな。日本酒飲みながら見たら、もっと堪能できたかも知れない!(笑)仙台のお客さんも大盛り上がりで、ヘヴィ重鎮なサウンドを楽しんでいらっしゃいました!

そして今宵ラストは主催TASTE!地元で見る彼らは、やはり凄い盛り上がり!前方にいるのは、ほとんどが上半身裸の男衆(笑)。気温が暑けりゃ、人種も熱い!時期的に言って「ねぶた」とか、「はだか祭り」の様相を呈していたでしょうか。今日までにバンドのアルバムを聴きこんで来ていたので、目の前でそれが再現される様に素直な感動を覚えたりして(笑)。でもやっぱり凄いっすねぇ。複雑な展開とトリッキーなフレーズを「バシッ!」と決めてくれます。スケール感とブルタリティの共存したサウンドは、やはり東北の地が育んだ独特のスタイルだと感じるのですが、どうでしょう(笑)。バンドのHPにアップされているライヴ映像の盛り上がり(まるで海外フェス!)が、実際のものであることを確認して驚きました!(笑)いやしかし、間違いなくカッコよかったですわ!
以前、新宿URGAで対バンしたことが縁で、こうして仙台へ呼んでもらうことになりました。もちろんバンドが凄くカッコよかったので、「仙台に呼んでくださいよ!」ってな話に発展したのですが(笑)、TASTE以外のご当地バンドもみんなカッコいいバンドばかりだったので、個人的にはアウェイと言った感じは全くなく楽しむことが出来ました!
最近の東京でも見ないくらいの盛り上がり、そしてその持久力!酔っ払ったらラテン系に早変わりする、東北人気質を垣間見た気がします(笑)。会場に訪れたお客さんたち、また出演バンド各位に感謝!仙台に行けて良かったですわ〜。

@ちぇっそ@