明かされた法事の真実

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私のおじいさんの33回忌だったんですね。
これを済ませばもうお終い。最後の回になるとのことで、今まで呼ばれなかった法事に、「今回だけは来い」とのお達しが下っていたわけです。
朝方早く、お寺から電話があり、今日はおじいさんの33回忌でもあるけど、さらにもうひとつ上のおじいさんの「50年」でもあるとのことで、ついでに2つともお参りしておこうと言うことになりました。
「(お寺が)当日になってそんなこと言うな」、とお袋の眉間がピクッとなったのですが、それについては法要が始まる段になって、事の顛末が明らかとなります。
お坊さんが到着。
最初、色々と世間話をする内に、今年はまだおじいさんの「32回忌」じゃないのか。「本当の33回忌」は来年だったような気がする、言う話が浮上。
お寺には法事の順番を掲げた札があり、毎年それを入れ替えておくそうなのですが、いざ「おじいさんの33回忌」の準備をしようとしたら「あれ?(今年のところに)札がない」となり、どうやら一年早いんじゃないかと気付いたそうです。
もともとお坊さんの方は、「ひいじいさんの50年」だけを確認していたようで、それで当然こっちも「50年」があることを知ってると思っていたわけですね。
考えてみれば、おじいさんが亡くなったのは、確か私が2歳くらいのとき。今、私の歳が33歳なので計算が合わない。
実家に集まった親類も、「なんか違うような気もしてたんだよなぁ」と実に悠長なもの。みんながみんな、言われるがままに「33回忌」だと信じてしまい、誰も突っ込みを入れる人がいなかったわけですねぇ。
しかしながら、こう言うものは「気持ち」が大事!その辺りは融通を利かせて、予定通り「50年」と「33回忌」を一緒に祝うことで一件落着。
ま、お坊さんの方からも、
「30年も前のことは私も覚えてないからなぁ。でもまあ、一年くらい早くて遅くても問題はない」
とおっしゃって頂き、無事2件の法事を済ませることが出来ました。
さて、田舎に親戚が集まるとはどう言うことかと言うと、それは揃いも揃って「のんべぇ」が集結するわけで、法事の終わった後はいつ果てるとも知れぬ宴が始まるのです。
その内、1人帰り2人帰りし、残った面子で最後は温泉へ行って、そんで帰って来てやっとのことでお開きとなりました。
当初、私は今日の内に帰る予定でした。しかし「せっかく田舎へ来たんだからもう一晩泊まって行け」と言われ、まあ店は昼からオープンだし、明日早く帰れば間に合うなぁと言うことで、結局2泊することになったのでした。

@ちぇっそ@