ロマノフ王朝と近代日本展


(↑お、誰もいない絶妙のタイミング)
定休日の今日ですが、いつもとさして変わらぬ時間に起きだし、お出かけの準備。
そうです。念願だった「ロマノフ王朝と近代日本展」を見に、江戸東京博物館へとお邪魔しに行くわけです。
本八幡のマックで早めの昼食を取った後、総武線に乗り両国へ向かいました。今日は小一時間ばかり雨が降るとの予報で、帰り道など雨に祟られなければいいなぁと祈ります。
でもって両国に到着。博物館受付に行ってチケット購入。私のひとつ手前にいたおばちゃんチームが、かなり手間取っていたのでちとイライラしたりして。
常設展示室の第二企画室に、「ロマノフ王朝〜展」はありました。
コーナーの最初の方では、19世紀にロシアの使節団が日本に訪れた頃の資料が並べられていました。
日本列島の地形や、動植物や江戸当時の日本人の姿が、エッチングなどの手法により描かれています。
日本の文化風習が、ロシアとは大きな違いがあることに興味があったのでしょうね、日本人なら当たり前過ぎて気付かないような、些細な光景まで丁寧にスケッチされていました。
私が思わず笑ってしまったのが数点あり、まずは「上官の前にひれ伏す日本人通訳」と言う題の付けられたエッチング
文字通りどこか入り江の辺りで、数人の部下たちが上官を前にして「ははーっ!」とやっているだけなのですが、この土下座をしている場面が外国人にはおもしろかったんでしょう。
それともう一つ、「会合する役人たち」では、山をバックにした田園の中で、数人のお偉い方が会議をしている様子が描かれています。
こんなのどかな場所で、一体どんな密談が交わされていたか知れませんが、のんびりしていると言うかおおらかと言うか。タイトルとは赴きを異にして、単なる井戸端会議のようにしか見えないのがおもしろかったです。
ちょうどニコライ2世の時代には、いわゆる「ヒトコマ漫画」によって、当時の社会情勢などが皮肉られていたわけですが、日露戦争もその格好のネタとなっていました。
極彩色で描かれたコミカルな絵に、その真意は読み取れなくても、ロシア人のユーモアを感じることが出来ます。これが後に、「ロシア・アヴァンギャルド」へと繋がって行くことになるのでしょうね。
徹底した写実主義と言ったものがロシアの伝統にはありますが、それとは全く対極にあるような作風であり、一見して同じ国の人間が書いたとは信じがたい。しかしこれこそが母なるロシアの懐の深さであると言えないでしょうか、なんてね。
そして後半、先の日露戦争と言った物騒な事件があったわけですが、確かに反対派もいるものの、ロシアでは依然として高い日本文化への関心がありました。それがやがて、ロシアの生活圏に浸透して行きます。
そもそもニコライ2世が、しばらくの間日本で生活していたことも関係あるのでしょう。事ある毎に、日本的なデザインがあちこちで使われるようになります。それは音楽会のパンフレットであったり、お菓子の包装紙などです。
チョコレートやビスケットのパッケージなんて本当に見事で、その芸術性の高さはそれだけでひとつの作品となるようでした。
この頃まで来ると、文字の書体などがそれこそ斬新になり、ほとんどロシア・アヴァンギャルドそのものを体現していたでありましょうか。
ま、芸術の歴史には疎いので、よく分からずに言ってますけど。でもまだ革命前だから、多分ロシア・アヴァンギャルドまでは行ってない気がする(笑)
と言ったわけで、非常に楽しい展示物の数々を拝見して参りました。
お土産コーナーで、普段は絵葉書など買わないのですが、今回は選りすぐって3枚ほど購入致しました。思っていた通り楽しい絵柄満載だったので、端からこれを見越してやってきたってのもあります。
今回の展示品が全て掲載された目録も購入。いやぁ、大満足ですよ!
さて、外へ出たらばコンクリートのへこみに水がたまっていました。どうやら私が展示を堪能している間に、ひと雨あったようですな。
さあて、荷物が少し重くなった私ですが、これからアキバへ向けて出発。時刻はまだ2時を回ったばかりです。
別にアキバ名物の「メイドさん」が目当てじゃないっすよ。ちょっと調子の悪い自宅のPCのために、部品を探しに行ったのです。
まあ、色々回って、とりあえず最安値のお店で無事購入致しました。これで治りゃいいんですがね、治るかな?と言う、結構イチかバチかの買い物だったりして(笑)
んでもって、ここで小腹の空いた私は、ロビン姉さんがお気に入りに追加したと言う、とあるラーメン屋へ行ってみることにしました。
昭和通り口の方へ周り、そこから書泉ブックセンターの方へ向かって歩く。川を渡って最初の角を右へ曲がると、店がすぐに見えてきます。
「味楽」と言うラーメン屋。入店すると当世流行の昭和モダンかと思いきや、本当に古い物件を、当時の面影を残したまま改築したような風情があります。
手狭なカウンターに腰掛けますが、窮屈と言うより、“然るべきところへ収まった”感があり、落ち着いた気分になります。椅子とカウンターの高さのバランスが絶妙なのだなぁ。
しょう油ラーメンを注文し、店内にこもった暑気を拡散させる扇風機などを眺めております。
厨房はなんだかアットホームな感じで、新興のラーメン屋などにありがちな殺伐とした雰囲気はない。
途切れることなく会話が聞こえてくるのですが、話しているのは仕入れの野菜や、新メニューを考案したとき、店長がスープの配分を間違って「味がしなかった」事など。
“私語”と言う感じはなく、お客である私が不快になることはありません。と言うか、私が何か言えば、そのまま話の輪に加われそうな雰囲気がありました。
とんこつしょう油とでも言った濁ったスープ、麺は結構太め。
それではひと口。比較的マイルドな味。麺にコシがあって、これは手打ちでしょうかね。
いやぁ。麺が美味いなぁ、ここ。
スープもどんぶり底1cmくらいまで残して、ほぼ飲み干しました。
アキバって結構、食べるところに困るんですよねぇ。意外な穴場スポット、発見です!
そして本八幡へ帰り着き、アパートに一旦荷物を置いてから、もう一仕事!
携帯電話を新規で契約してしまったので、いま使っている機種の解約をしなけりゃならんのです。
なんか書類いるっけなぁ?とか。最低でも先月の請求分を払っておかねばならんのか?と思ってコンビニで支払ったところ、今日はアキバで大枚はたいてきたので、会計後にはサイフの中に500円くらいしか残らなかったり。
ところがそんなこんなやった努力が、携帯電話特約店に行ってみたら全て杞憂だったりして。今はなんでも出来るんだなぁ、簡単主義なんだなぁ!
まあともかく、無事解約することが出来ました。
新しい携帯の方もですね、実は既にしばらく使っているのですが、現在、基本料無料期間中なので懐にはやさしいところとなっているわけですよ。
先月の請求なんて17円でしたから。
これって逆に、コンビニで支払うとき、もの凄くこっぱずかしかったです。
しかも別になんも用もなかったから、デフォルトのまま17円だけ支払っておしまい。
一体、どんな貧乏人だと思われたでしょうかね。

@ちぇっそ@