ちぇっそ・テイスティング

今夜もスコッち(少し)だけ

HIGHLAND QUEEN(ハイランド・クィーン)
マクドナルド&ミュアー社の代表的なブレンデッド。
同社はグレンモーレンジとグレンマレイ蒸留所を所有しており、ハイランド・クィーンはグレンマレイの個性を引き継いで作られている。
色は薄めの琥珀
甘い蜜のような芳香がある。
口に含んだときのファースト・インプレッションは、一瞬まるで水のように爽やか。
しかし舌の上で転がしてみたミドルテイストでは、熟成されたワインのような濃厚さがありスパイシー。
アフターテイストはしっかりとしたピート香を感じることが出来、最初の飲みやすさから一変、ストロングな印象へと変わる。
比較的飲みやすいブレンデッドで、これはやはりグレンモーレンジとグレンマレイに象徴される上品さが、上手く表現された結果であろう。スコッチ入門用として最適の一本。
とまあ。ウィスキーのテイスティングって、こんな具合にやるんですよね。
私はまだまだ若輩者ですので、このテイスティングが当てになるはずもないのですが、ある意味ワインの試飲より楽しいでしょ?
あの詩心が分からないと解すことの出来ない比喩の数々より、より具体的で、まるで自分もその場でウィスキーをたしなんでいるかの臨場感を味わえるかと思います。
「口に含んだ直後」「味わい中」「飲み込んだ後」
この味覚の3段階がウィスキー最大の魅力なのです。
ですから、まだ見ぬ・・・、いや。まだ飲まぬヴィンテージまで、そのテイスティング・ノートを読めば、まるで飲んだことがあるかのように想像できるわけです!
ウィスキーって、いいもんですね!
そんなわけで未だ灯油がなく、とてもじゃないが飲まないとやってられない、ワタクシちぇっそでありました!

@ちぇっそ@