「トレインスポッティング」

トレインスポッティング 特別編 [DVD]

トレインスポッティング 特別編 [DVD]

今月から火曜定休となった我がNO-REMORSE。今日はそんな初めての定休日を地元、本八幡でまったりと過ごしました。
午前中は町内を徘徊。BOOK OFFでは小学館から出版されている「バルバロッサ作戦」が完全な状態で落ちていたので即決購入。長崎屋系列のサンハーティに立ち寄り、携帯ポータビリティ導入を見越して新機種のチェック。ヤバイ、DOCOMOで超私趣味の機種発見。ちょっと考えちゃいますね。
それからまた別の古本屋を回ったり、ローソンで最近お気に入りのデザートを買って帰宅。出かける前にかけていた洗濯機が終了していたので、洗濯物を取り込みハンガーに乾します。その後、デザートを平らげ、部屋の片付けなどを少ししました。
週末とは違って特に出かけるライヴなどもないので、さあ後は何をするかと思い、録り溜めていたテレビのロードショーなんかを見ることにしました。
と言うわけで、今日見たのは、今更感が強いですが、イギリス発のドラッグ・カルチャーど真ん中の「トレインスポッティング」。原作はアーウィンウェルシュ。作者自身が元ジャンキーで、毎夜クラブ通いが耐えない生粋の英国チョイ悪オヤジであります。
「トレスポ」を読んだことはないのですが(映画を楽しむために、いまの今まで“あえて”読んでいなかった)、ウェルシュの作品は好きで、「マラボゥストーク」や「エクスタシー」は小説を読み始めたばかりの私に、強烈なインパクトを残してくれた作品だったりします。
果たして、これらのドラッグ幻想に溢れた作品イメージをいかに映像で表現してくれるか。それが特に注目する点でありました。
まあ、あらすじは今更ご紹介するまでもないでしょうが、ドラッグから抜け出そうとする主人公。しかし彼を取り巻く人間関係において、幾度も元のジャンキー生活へと舞い戻ってしまう。やがてまっとうな生活を営むようになるのですが、そこへ舞い込んだ悪巧みの構想。我らが主人公は、結局その一端に絡むこととなり、麻薬取引の現場へと足を踏み入れることになるのです。
昨今の斬新映像前にして、さすがに当時の新鮮さを感じるほどではありませんでしたが、その先駆的な表現方法は確かにエポックメーキングな衝動に満ちたものでした。
しかしそれよりも、逆に今見るとそれほど現実と逸脱していない分、日々の生活に根ざしたリアルなドラッグカルチャーの現実といったものが、よく捕らえられていたのではないでしょうか。特に誇張のないところで、若者とドラッグの関係が自然に展開していたと思うわけです。
もっともこの作品自体が支離滅裂なもので、ほとんど単なる思い付きみたいなもので成り立っています。その脈絡のなさそのものが魅力でもあり、またドラッグに関わらず人の生き方に対する本質を見抜いているような気がしました。
全てが結末へ向かって上手く帰結するエンターテインメントと違って、人生とは様々なエピソードが突如として目の前に転がりこんでくるもの。今は今でしかなく、後の人生にはなんの関係ももたらしませんから!
ラストは良かったですね。勧善懲悪?そんなのクソ喰らえ!ってことです。逃げれるなら人生全て逃げ切ってしまえれば良いんですよ!(笑)少なくとも私はそう思います。
でぇ、ハードディスクに録画してたもんだから、流し見してた私はそのまま次の番組も見ることになりました。それはマサイトーの「ロックシティ」を編集していたものです。
ちょうどエンドロールが終ったところで切り替わったのが、デフレパードの「ROCKET」メガヒット・アルバム「HYSTERIA」収録のナンバーですね。典型的なイギリス映画を見た後に、どうしようもなくイギリスなバンドの曲が流れて、思わず一人で盛り上がってしまいました。
やっぱどこか雰囲気が一緒なので、映画の余韻を上手く引き摺って、まるで作品の一部のように楽しんでしまいましたさ!

@ちぇっそ@