新潟デスキャンプ2006!! 〜本番直前〜


遂にこの日がやって来ました、「新潟デスキャンプ!」
結局前日も、今日のための買出しに出てました。家へ帰ってからそそくさと荷造りをしていたのですが、朝が比較的早いのと、体力的なことを考慮して12時には寝る予定でした。
しかし、なんだかんだで寝たのは午前1時過ぎ。それでも朝7時前に起きて最終チェックを済まし、朝8時に集合することになっている小岩エムセブン前に無事到着。他のメンバーの到着待ちます。
とは言え、何せグラインド系列の人たちですから、5分前になってもまだ2人しかいない。私らのチームは7人で出発することになっていますから、まあ、気長に待つことにしますよ(笑)
バラバラとメンバーが集まってきます。私の他は、BROBのGtとDr氏。ブラッドバス氏と某レコードショップ勤務のM上氏、そしてDEATHCOUNT繋がりのバタ子ちゃん。それから、ハイエースをレンタルしてきたブッチャーA氏が到着して全員集合。荷台に荷物を積み、さあ新潟出発!

時間帯が悪く、都内はどこも渋滞。と言いますか、「事故渋滞」。夏休み最後の週末で、しかも給料日後。皆さん少し慌てすぎじゃあないですか?
移動中、途中で合流することになっているSURGELINE号が遅れているとの連絡。待っていられるほどの余裕はなさそうなので、我々はそのまま突進することに。
車内で流れているのは、文化放送から漏れてくる「サザン特集」。まだまだ夏気分!ライヴを見に行くと言うより、普通に海やキャンプへ向かっている感じ。こうなると行楽気分も盛り上がって来ますね!
関越をひた走り、谷川岳までやって来ました。もう少しで群馬と新潟の県境を越えると言うのに、天気はいまひとつ。果たして現地の状況はどうなっていることやら。少しの不安を抱きながら、最後の関所である「関越トンネル」に突入する一行でした。
地上では日本最長のトンネル。約15分の間、まるでモグラにでもなった気分を味わう。やっとことで山腹の横穴を通り過ぎると、その先に開いていたのは目にもまぶしい“ピーカン照り”の晴天!


「いよいよ来たね!」「こりゃ暑くなるぞ!」強い日差しに煽られるかのようにして、メンバーのテンションも一気に高揚。既にこの時点で、今日のキャンプが楽しいものになるだろうことが確信出来たと言っても過言ではないでしょう!
越後湯沢〜塩沢〜六日町と走り抜けてゆく間に、私の母校である「六日町高等学校」の校舎を発見。「あれが俺の高校だよ」と、いよいよ私も地元へ帰ってきたことが実感できた瞬間。
六日町ICを降り、出口から直ぐのところにあるJUSCOへと乗り入れます。すると我々が駐車しようとハンドルを切り替えた先には、なんと本日出演するGRUDGEのメンバーがいるじゃありませんか!
「いや奇遇だね!じゃあ皆で買い物に行くか!」と言うことで、少し人数の増えた集団が駐車場を横切って行きます。したらば、そんな我々の脇に「ザザーッ!」と空を切って登場した一台のバン。
「追いついたぜ!」まるでディズニーのアニメに出てくる、顔の付いた車がまくし立てるがごとく得意気な車体の様子。なんと搭乗していたのは、遅れていると連絡のあったSURGELINE号!
全く、見事に“つじつま”を合わせてくれますね。更に多くのグラインド人を吸収して、一回り大きくなった一団は冷房の効いたスーパー内部へと侵入。買い物を終えた一行は、今度はいよいよ会場となる「三国川(さぐりがわ)」へと向かってハンドルを切ることに。

地元の私でさえ行ったことのない場所。国道17号線を進むと、「えっ、ここで?」と言うくらい細い路地を曲がります。後はほぼ一本道。道なりに行けばおのずと導いてくれます。
まだまだ大自然が残されている山道。細く曲がりくねった道路を登ってゆくと、「田舎はいいねぇ!」とか、「夜、怖そう!」とか声が上がり始めます。はいはい、夜は本当に“真っ暗”になります。
最初は確かに怖いでしょうが、でも実際田舎に住みはじめれば、結構“目が慣れて”くるものなんです。都会暮らしが長い私も、久しぶりに帰ってくるといつもこの暗さにビビらされるのですが、昔住んでいたころはそれを普通に思っていましたからね。でもね、これが本来の“夜”ってものですから。都会がいかに尋常でないかが実感できるかと思います。
民家の間に見えてきた校舎。「あ、俺ここでバスケの試合したことあるよ!」もちろん声を発したのはワタクシ。こじんまりとした「五十沢(いかざわ)小学校」の佇まい。こちらの体育館、ゲーム中にも関わらず、選手がコートの片側によっているときに、空いた方の一方に“つばめ”が舞い降りてくるんです(笑)まあ、それだけ「のどか」ってことですね。
途中一箇所、曲がる地点を間違えながら(笑)、遂に会場となる「三国川ダム」へと到着!天然石などを積み上げて建設されたダムがステージをぐるっと取り囲み、扇型の巨大なスタジアムを思わせる景観。
この見事な眺望にまずは圧倒!とにかく気持ち良いことこの上ない。天高い頂上まではっきりと見渡せ、今日と言う日が晴れてて本当に良かった!最高のシチュエーションが揃ってて、これだけでもう言うことなしって状態でした。
ステージの方はあらかた準備が整っており、現在サウンドチェックのために流れているのは、NUCLEAR ASSAULTのアルバム「HANDLE WITH CARE」(!)しかも後日譚でわかったのですが、PAの方もこの手の音楽に理解のある人で、野外イベントとは言え出来る限りの大音量を確保してくれていたのです。

この晴天、このシチュエーションで聴くニュークリア・アソルトの爆音。「楽しい!」この言葉しか出なくて申し訳ないところですが、とにかく「楽しい!」の一言しか思い浮かばないわけです。
さて、我々の方もキャンプの用意をしなくてはなりません。先ずは日除け・イベント用テントをくみ上げた下に、折りたたみのテーブルにイス、そしてバーベキュー台をセット。更に、ブッチャー氏が寝泊り用のテントを用意してあり、それは私とM上氏、そしてバタこちゃんの3人で、ステージ横に確保されているキャンプ場へ設置しました。
そこは比較的丈の長い芝に覆われており、ちょうど芝が良いクッションとなり、テントの中は意外と寝心地良さそうでした。
サウンドは、FORBIDDENからMAGGOTY CORPSE(!)に入れ換わり、ブッチャーA氏もノリノリ!しかし開演時間の2時を回っても一向に本番が始まる気配なし(笑)やはり“田舎時間”で進んでいるためか、こちらものんびりまったりムードで進行しているようです。
さて、ようやくライヴが始まったのが2時半くらい。総勢21バンド、初の野外デスフェスティバルのスタートです!

@ちぇっそ@