暗黒の月曜日

私はあなたについて行きます!

今日はお店では、ブラックメタルばかりをかけまくっていました。昨今のブラックメタル人気にあやかり、今月はちょっとしたブラックメタル強化月間として、お店のBGMを暗黒色に染めて行きたいと思っている次第です!
と言いますか、元々ブラックメタルが好きではあるのですが、自分が保有しているブラックメタルを確認したところ、大して持っていないことが判明し、昨日急いでディスクユニオンへ買いに走ったと言うわけです。
ちょうどセールなどをやっていたこともあって、とりあえず半ば捨てられるようにして投売りされていた、デス/ブラック・メタルなどを買い込んで来ました。8,9枚くらい買いましたかね。中にはどうしようもないダメちんなバンドもありましたが、かなり当たりなバンドも半分くらいあり、結構ナイスな買い物になりました。(でも私を接客してくれた、某モル○ドとか言うグラインドのギターの人が思い切りおつりを間違えるところでした。50円のところ、私に500円渡しました。でも同僚を欺くわけにも行かず、「つりは50円だから、50円!」とたしなめて、その場は収まりました)
特にお気に入りだったのは、ウクライナ出身のペイガン・ブラック(つまり愛国精神をスローガンに掲げる系のブラックメタル)、Дуб Бук(Dub Buk/ドゥブブク)のИду на Вы!(Idu Na Vui/イドゥナヴイ)と言うアルバムです!(タイトルの意味が「私はついて行きます」ということ)
プロパガンダのポスターを思わせる、くすんだ色のキッチュで渋いジャケといい、土着的な民族音階から、女性コーラスに軍隊的行進曲まで、元ロシア圏の特性をこれでもか!と発揮した素晴らしく個性的な内容でした。
しかもそれでいて、ブラックメタル特有の禍々しさまでも保有しているのですから、これはもうウクライナの至宝!第3世代のプリミティヴ・ブラックを予感させる、傑作1stアルバムだと言えましょうか。巻き舌で、「ウルァ!」とセルチック・フロストのトム・ウォーリア並みのうめき声が入ったらアナタ、そんなのいちころで虜になるってもんですよ!
ここのところウクライナではロシア離れが顕著になってきており、最近の若者などはほとんどロシア語を解さず、もっぱらウクライナ語で会話をしているとのこと。しかし東と西では多少の温度差があり、やはり西ヨーロッパに近い地方ほど、その傾向が強いのだそうです。
このバンドも、よく見れば曲のタイトル表記がロシア語とは微妙に違う。発音はほとんど一緒なのですが、ロシア語の翻訳ページで訳してみても、ロシア語を専攻した方の翻訳とは大分違った意味合いになってしまいます(ロシアンメタル専門HPで、たまたまДуб Букの紹介があった。その人はブラックメタルはあまり聞かないみたい)
帰りの道でタイトルを読んでいるときに、「どうもこれはペイガンっぽいなあ」なんて思っていたのですが、実際検索してみたらやはりペイガンだったと言うわけです。
そう言うわけで、昼からノリノリで仕事をしていたワタクシ。名曲「Слава Украiнi!」のイントロのアジテートに合わせ、
「ウクルァイーニィ!(ウライナ!)」「スラーヴァ!(万歳!)」
「ウクルァイーニィ!」「スラーヴァ!スラーヴァ!スラ〜ヴァ〜〜〜ッ!!!」
と、妙なテンションでがんばってみました!楽しかった!

@ちぇっそ@