バッカス降臨

今日は13日の金曜日です。こんな日に仕事なんてしていられませんよ。そういうわけで、本日は午前中で仕事を上がりまして、先ずはアパートに帰りテプコひかりの配線工事に立ち会います。
時刻は12時半、既に我がアパートに到着していた作業員さんから電話が入りました。でも私はその時点でまだ会社にいます。これは!と、取り急ぎ乗り継ぎの悪い電車を使って帰宅しました。来るの早いよ!
工事も無事完了し、少しお昼寝した私はこれから池袋手刀へと、RedwoodbluesとDEMONSのツーマンライヴを見に行きます。
ライヴは7時半からのスタート。開演10分前くらいに到着した私は、店長がバンドの承諾なしに作ったという、この日限定販売となるTシャツなどを見て回ります。中々カッコよいデザイン。後で1枚買って帰ろうか。
さあ、そんなこんなでライヴが始まります。持ち時間は1時間、果たしてオカルトな夜にサタンの降臨があるのでしょうか。特にバッカスの降臨が(笑)
BLACKWIDOW(もちろん“あの”バンドだ!)なSEで幕を開けた本公演。上昇するスクリーンに合わせ、禍々しくもやさぐれたMCで扇情するマイチョ氏。早くもその独特のキャラ全開で登場しました!
始まった1曲目。スローでヘヴィ、長めに取ったイントロダクションの間に、聞かせどころ満載のスポンティニアスなジャムセッションを繰り広げます。やっぱこの人のギターの音は好きですね。歪ませ過ぎずにヘヴィな音像を作り上げる手腕はさすがであります。
今回まだサポートという形ですが、新加入したsqid等でお馴染みのドラム氏。かなりテクニカルな演奏で知られる彼ですが、実はレッドウッドのようなヘヴィグルーヴでも非常にいい味を出しております。
と言いますかバンドに良くマッチしており、むしろこのまま彼が正式に加入してくれれば、レッドウッドも安泰なのではないでしょうか。意識的にタメたスネアのバックビートにニンマリ!これはドラマーにしか分からない至極のハマリポイントですね!
序盤は全体的にかなりクリーントーンなイメージでしたが、中盤に差し掛かり大分アンプが温まってきて、手数の多いベース氏のブリブリ感もより一層“五臓六腑に響き渡ります”。やはりバッカスですから、私もいい感じにアルコホールが回ってきた感じ。
さて、おもむろにお手製の十字架を手にしたマイチョ氏。なんとそのまま耕作を始めたのでしょうか!?鍬のごとくステージに向かって振り下ろします。
さあ、耕せ耕せ!悪魔の子種を母なる大地に産み落とせ!神によって“汚された”大地を浄化するのだ!もしくは、「ここ掘れジーザスクライスト!」悪の子として復活したイエスの胎児を取り上げるのだ!
そうです、今日はサタンの復活を祝うメモリアル。暗闇にドッキリ!暗黒の休息日であるのです。
終盤になり、なんと今日の為に作ったという新曲も披露されます。ブギーのリズム。突っ走ったり、ハーフテンポになったりする自在のビートが軽快です。私のツボにかなりハマってしまった名曲でありました!
そういうわけでたっぷり1時間弱、どこか神々しささえたたえたレッドウッドのライヴが終了しました。勢いだけでなくきちんと演奏を聴かせてくれるバンドだけに、1時間という長さを全く感じさせませんでした。
本当は行く予定がなかったのですが、「行けなくなった」という友人から思いがけずチケットを譲り受け、代わりに“派遣”されて行ったのですが、とても素晴らしいライヴを堪能出来てとても満足。本日限定Tシャツも無事ゲット(笑)しましたよ!
さて本日、もうひとつのサタン降臨を祝うバンドはDEMONSです!登場したメンバーは何故か全員キッスのメイク!?ある種シアトリカルな雰囲気で、大変迫力のありそうなバンドであります。
1曲目はイントロダクションぽくて、インストゥルメンタルのミドルナンバー。この時のドラム氏が使用していたスティックがなんと“光るスティック!”まるでアースウィンドアンドファイアのレニーホワイトのような装飾で見る者を惹き付けます。
続いて演奏されたファストナンバーを聴いてみると、確かにパンクぽい要素もありますが、その根底にはしっかりとしたメタル魂が潜んでいたと思います。最近のスレイヤーぽいリフの展開だなぁと個人的には感じました。
MCも含め中々楽しいバンドで、ライヴ終盤まで全く飽きさせません。ちょっと内輪ネタっぽかったりしますが、メンバー同士のノリ突っ込みが絶妙で、終始笑いが止まらないとても楽しいものでありました!
しかし意外なもので、先ほどレッドウッドが「悪魔!悪魔!」と言っていたのに対し、彼と来たら、「そんなに悪魔、悪魔言ってるとホントに呪われるよ!」と、むしろ我々を“我に返して”くれるものでした。更に付け加えて、「日本って国は実は悪魔に支配されているんだ!だって1円玉と5円玉、10円と50円、100円500円、更に1000円5000円と、足してみると全部“6”になるんだよ!」と、思わず背筋も凍る都市伝説(?)を教え諭してくれました。
そして終盤になんとバンドから“悪魔のプレゼント(?)”、ステージ上からこれでもか!と、バンドTシャツをばらまくDEMONS。もってけドロボー!の大盤振る舞いであります。
ライヴ終了後Tシャツを拾った人たちの間で、「俺、S着れないから誰かM余ってない!?」「私、XL大きすぎるからこれいりませんか?」などなど、客同士でサイズの交換会になっていたのはご愛嬌。実は私も見ず知らずの女性から、余り物のXLのTシャツを頂きました。ありがとう!
といった感じで、ヘヴィでキャッチーでパンキッシュなDEMONSのライヴが終了したのでした!
意外なところで、良いライヴに巡り合わせた今晩でありました!

@ちぇっそ@