NO-REMORSE presents DEEP CONNECT Vol.15

盗撮者の視点in雨の名古屋

それではツアー2日目、名古屋新栄SONSET STRIPでの模様をお伝えしましょう!
トップバッターはSTUNNERと言う、ちょっとメロディックデスメタルバンドでした。抜けの良いブラスト、タイトでソリッドな演奏は、まだまだ若そうな風貌に似合わず、実に将来性を感じさせるものでありました。随分とガタイの良いヴォーカル氏ですが、歌うパートが少ないのか、存在感はあるのに控えめなその存在が(笑)、不思議と印象に残ったことを記しておきましょう!
そして2番手は、この名古屋公演での音頭を取るNO-REMORSE社長氏率いる強烈無比なドゥームバンド、AMBER VIALの登場です!いや、凄い!とにかく圧巻とはこのようなことを言うのでしょう。ブルージーで引き摺るヘヴィリフは、まるでゴジラの尾っぽの一振り。暗闇に聳える黒山に見る暗黒の深淵。サイケで呪詛の如き音像が、きな臭い地下の牢獄に充満しています。特に凄まじいのは、ドラムの轟きでしょうか。丸太のような極太スティックを最上段から振り下ろし、大地そのものを楽器に見立てて地鳴りを引き起こすかのよう。センス溢れるスネアのアクセント。手数、音量、そして心頭揺さぶる野獣の如き荒々しさは、どれをとっても他の追随を許さぬものでした。いやホント素晴らしい、ワンダフル!かないませんって!
さてお次は我々REEXの出番!さすがにここへ来て疲れが出たのか、演奏は少々荒めだったでしょうか。(特に私がね!)しかし、あらゆるバンドから“鬼門”と湛えられる名古屋にあって、その実、意外にも観ていたお客さんたちからの暖かい反応を得られたことに仰天。なんだ、名古屋って良いとこじゃん!(笑)内心、「しょっぱいライヴになったらどうしよう」との危惧を振り払う、中々の手ごたえを感じることが出来ました!これだったら、何度でも来たいと思った、名古屋初上陸のライヴでした!ちなみに、“名古屋人は皆シュール”だと聞いて来たので、例の「カッケ初号機」の出演は控えさせて頂きました。でも反応が良かったんで、やっぱり車から出してくれば良かった!
さて次ぎはご当地名古屋出身のブラックメタルバンド、INFERNAL NECROMANCYの登場です!専属ヴォーカルであることを除けば、楽器隊はドラム、ベース、ギターの最小編成。シンプルながらプリミティヴな衝動に満ちた溌剌とした演奏が印象的です。程よく肉付きの良いヴォーカル氏の印象から、邪悪さと言うよりは清々しさを感じさせるブラックメタルでありました!できることなら最前で陣取り、思い切り頭を振りたいところでしたが、さすがに自分らの演奏直後だけに体力的にそれも適わず、後ろ目で大人しく見物させて頂きました。いやぁ、結構好きですよ!
そしてラストから2番目になるのは、難波でトリを勤めたANATOMIAです!この日もさすがの安定感を見せ、超重量級のグルーヴを醸しだしておりました。ところ途中で、ドラムの田中氏が曲の出だしを間違うハプニング!これは珍しい。さしものANATOMIAと言えども、長い道中の疲労を隠すことが出来なかったのでしょうか。と言うか、前日あの寒空の下、朝までコンビニの外で酒をかっ喰らっていたのでは、そりゃ誰だってグロッキーになりますっての!いやしかし、彼らを待ちわびていた名古屋のファンからは、やはりとても注目されていたのは間違いないのでしょうね。会場は中々に盛り上がっておりましたとさ!
そして本日のトリはCATAPLEXY!やはりこちら方面では結構知名度があるのでしょうかね。彼ら目当てと思しきファンたちで、ライヴは一気にヒートアップします。あぁ、やっぱり。このような、いつも私たちが演っているのに近い、ステージが低いライヴハウスでのノリも良いもんですね。バンドとの密着度が高いと言うか、お陰で、迫り来るヴォーカル氏と角つき合わせて、“あんな感じや”“こんな感じ”で、私も思う存分ノリまくることが出来ました!一体なんだそりゃ?ですって。それはねぇ、とっても“イーヴルなイメージ”とだけ申しておきましょう!
と言ったところで、2日両日に渡って繰り広げられた、ANATOMIA&CATAPLEXYに便乗した形となった、我々REEXAMINE初の遠征ツアーのご報告をお伝え致しました!今回、声をかけてくれたCATAPLEXYの面々には感謝!そして名古屋企画のNO-REMORSE社長、共に回ったANATOMIA諸氏には、世界の中心でありがとうを叫びたい!
大阪ではいろいろと友達が来てくれたし、名古屋もナイスでした!(もしかして、時々私が中日ファンであることを公言していたのが吉と出たのかな?)ライヴを観てくれた方々皆さん、サンキューです!

@ちぇっそ@